賃金未払いなど「ブラックバイト」初の実態調査

http://www.yomiuri.co.jp/national/20150822-OYT1T50109.html
YomiuriOnline 2015年08月22日
  
 学生アルバイトにサービス残業をさせたり、長時間労働を強いたりする「ブラックバイト」について、厚生労働省が初の実態調査に乗り出す。
 
 労働のルールをよく知らない学生が、違法と認識せずに働き続けているケースもあるとみて、詳しい状況を把握して防止策に役立てる。

 厚労省は今月中に、インターネット上で大学生や短大生、専門学校生ら数千人を対象にアンケート調査を開始。賃金未払いや販売ノルマ、強制的に勤務表に入れられた経験などの有無を尋ねる。試験期間中やゼミの行事の日に休みをもらえないなど、学業に支障が出たかどうかについても聞く。

 ブラックバイトについて、厚労省は今年3月、全国の労働基準監督署の指導実績を調べたところ、学習塾業界で、講師の学生アルバイトらに授業前後の準備時間の賃金を支払わないなどの法令違反で是正勧告を出したケースが複数あった。

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