細川律夫厚生労働相は8日の閣議後会見で、東日本大震災の影響による内定取り消しが6日時点で173人になったと発表した。事業所からの全国のハローワークへの通知を厚労省がまとめた。前回集計の3月31日時点から50人増えた。
内定取り消しを実施したのは39事業所。取り消されたのは岩手県47人、宮城県20人、福島県8人、東京都71人など。高校生が110人、専門学校生や大学生らが63人だった。ハローワークに集まった学生や保護者からの相談内容は「内定取り消し」が226件、「入社時期の繰り下げ」が380件、「事業主と連絡がとれない」も24件あった。
厚労省は大震災で内定が取り消された新卒者を採用した企業への奨励金制度を6日に創設。正規雇用すれば1人120万円を最大10人分、支給するほか、3カ月のトライアル雇用後に正規雇用した場合は1人90万円を何人分でも支給する。