年収は多くても…勤務医半数が健康不安 長時間労働、強いストレス

ZAKZAk 2012.11.19

 医療機関で働く勤務医の47%が健康に不安を覚えたり、病気がちだったりすることが「全国医師ユニオン」(東京)などが約2000人を対象に行ったアンケートで判明した。71%はストレスを抱え、そのため投薬などの治療を受けている人もいたほか、62%は「最近辞めたいと思うことがあった」と回答。当直明けに、そのまま終日勤務している人は79%に。年収上位のドクターも大変だ。

 調査は6〜10月、小児科学会など4学会や医療団体を通じて実施。全国の2108人から回答があった。勤務地別では「都市部」が55%、「過疎地」が4%、その他の「一般地域」が41%。勤務形態別では常勤が82%、非常勤が8%でその他は研修医などだった。

 健康状態に関しては「不安」が38%、「大変不安」が5%、「病気がち」が4%。ストレスについては「強く感じている」が13%、「感じることが多い」は54%、「(ストレスのため)投薬などの治療を受けている」は4%だった。

 「最近、職場を辞めたいと思うことはあったか」との質問には8%が「いつもあった」、26%が「時々」、28%が「まれに」と答えた。

 「あなたの病院で医師不足を感じているか」には「はい」が83%、「いいえ」が17%だった。

 また患者側との医療トラブルをめぐっては「診療に支障を来すストレスがある」が18%、「かなりストレスがある」が41%、「多少ある」が41%で「ない」は0%だった。

 全国医師ユニオンは「過酷な長時間労働が常態化している。医師不足を解消し、勤務状態を改善する必要がある」としている。

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