大阪の「笑い」を代表する吉本新喜劇。中卒者の新規採用で新たな笑いを生み出せるか【拡大】
吉本興業(大崎洋社長)は10日、今春から新規採用の応募資格をこれまでの大学卒業から、中学卒業にまで広げると発表した。若い社員と芸人が一緒になって、新しい笑いを生み出すのが狙いという。
同社によると、職種はマネジャーやプロデューサーのほかに、劇場スタッフや営業、企画などで、大学卒業者に加え、ここ数年で中学・高校を卒業したか、今春卒業見込みの人に資格がある。
転勤のある正社員を10人程度、地域で働く契約社員を5人程度。初任給は中卒が14万4300円、高卒が15万9700円。今月下旬に東京、大阪など全国8カ所で説明会を開く。学業を続けながら就業を希望する人も予想されることから採用条件を柔軟にする方針だ。
同社では「吉本は芸人と社員の“ごった煮”の会社で、幅広い多様な人材こそが次代の“面白いこと”を生み出す原動力になる。若い力を存分に発揮してもらいたい」と説明している。