日本で働く若手社員のうち「目標」を持っている割合は、中国人が9割弱に上るのに対し、日本人は3割弱にとどまることが、人材サービス大手、アデコ(東京都港区)の調査で分かった。調査は、日本で仕事をしている20〜30代の日本人(50人)と中国人(50人)の男女を対象にインターネットで行った。
それによると、人生やキャリアに対する目標を持っている人の割合は、日本人が28・7%(既に達成し、次の目標に向かっている=5%、達成に向けて努力している=23・7%)、中国人が86・6%(同=21・2%、同=65・4%)。
一方、「目標を持っていない」割合は日本人が35・3%、中国人が3・8%。仕事への取り組み姿勢にもつながる「目標」の有無で、両国の若手社員の間で大きな差が出た。
また、全員にキャリアに対する目標を尋ねたところ、日本人は「専門知識を持った職業人になる」(48・9%)、「会社の幹部になる」(17・1%)、中国人は「独立、起業して自分の会社を持つ」(47・1%)、「自分の店を持つ」(17・6%)の順に多く、中国人の方が独立志向が強いことがうかがえた。