派遣労働者の6割が今後の働き方として正社員を希望していることが、厚生労働省の派遣労働者実態調査でわかった。同省が2013年3月29日に発表した。派遣労働で働いている理由について、4割近くが「正社員として働きたいが、職が見つからなかった」と答えており、不本意ながら派遣で働くしかない人が多い実態が浮き彫りとなった。
今後希望する働き方(3つまで回答)は、「正社員」が60.7%と最も多く、「今(派遣社員)のままの働き方」(19.3%)、「派遣会社で無期雇用される派遣労働者」(19.2%)がほぼ同数だった。
派遣で働く理由は、男性の半数が正社員での就職を希望していたがかなわなかったのに対し、女性は35%にとどまった。女性の場合、「好きな勤務地や勤務期間、勤務時間を選べる」が約4割で、最も多かった。
過去1年間に派遣で得た収入は200万円以上300万円未満の人が38%で、最多だった。調査は2012年12月から13年1月にかけてインターネットを通じて実施。対象は4000人(男性1057人、女性2943人)。