経営再建中のシャープは19日、2014年度入社の国内採用計画で、大学卒(大学院、高専、中途を含む)の採用者数を100人にすると発表した。13年度実績の110人を下回り、同社の記録で確認できる1981年度以降で最も少ない。
シャープは主力の液晶パネル事業の不振が響き、13年3月期連結決算で4500億円の純損失を予想している。13年度に続き採用を絞り込み、人件費を抑制する。100人の内訳は技術系80人、事務系20人。
12年度の国内大卒採用は240人だった。過去最多は83年度の約1300人(中途を除く)。
一方、14年度の海外採用については、13年度と同水準の200人程度とした。
13年度の海外採用は400人を計画していたが、半分の200人程度にとどまった。シャープは「日中関係の悪化で、中国で十分な採用活動ができなかったことが影響した」と説明している。