過労死・過労自殺問題に取り組む「過労死弁護団」が15日、全国一斉の電話相談「過労死・過労自殺110番」を実施する。同弁護団の電話相談が始まって25年になるが、被害は増え続けている。同弁護団の川人博幹事長は「弁護士や労災の専門家が対応する。悩んでいる人は相談を」と呼び掛けている。
電話相談は東京など全国27都道府県で同日に実施される。長時間労働やパワハラ、セクハラ、労災補償など幅広い相談に対応する。
川人弁護士によると、電話相談の開始当初は、中高年の労働者による脳・心疾患の相談が多かった。ここ数年は20、30代の若年者からの相談が半数を超え、内容もメンタル疾患の相談が急増しているという。また、女性労働者の相談も2割以上になった。
東京の相談は午前10時から午後3時まで。実施場所によって、時間が違うため、同弁護団のホームページ(http://karoshi.jp)で紹介している。問い合わせは(03・3813・6999)へ。【東海林智】
大阪は06−6364−