肥後銀行(熊本市)に勤務していた男性=当時(40)=がうつ状態になり自殺したのは、銀行が安全配慮義務を怠り長時間労働をさせていたためとして、遺族が12日、銀行に約1億7千万円の損害賠償を求める訴訟を熊本地裁に起こした。
訴状によると、男性は2009年4月から本店に勤務し、為替システムを更改する業務の責任者だったが、12年7月以降、労働時間が増加。10月にうつ病となり、銀行本店7階から投身自殺した。
遺族の代理人弁護士によると、自殺前の1カ月間の労働時間は423時間を超えていた。今年3月、遺族の申請により労災認定された。