勤続35年以上の退職金、335万円の大幅減 4社に1社は「制度なし」

SankeiBiz 2013.11.21

 勤続35年以上の大卒社員の平成24年の退職給付金が2156万円と、前回調査の20年(2491万円)に比べ335万円も減少したことが21日、厚生労働省の25年就労条件総合調査で分かった。厚労省は「退職金だけでなく月給についても中高年の賃金は減少傾向で、特に中小企業で減少幅が大きくなっている」と分析している。

 調査によると、大卒の管理・事務・技術職社員の退職一時金と年金を合わせた退職給付は平均2156万円。勤続35年以上の高卒社員の退職給付も1965万円となり、5年前(2238万円)より273万円減少した。

 また、退職給付制度がない企業は24・5%と4社に1社に上り、前回(16・1%)より大幅に増えた。特に従業員300人未満の中小企業でその傾向が強い。

 一方、毎年調査している社員の有給休暇の取得率は47・1%で、23年(49・3%)より2・2ポイント減。23年は東日本大震災の影響で運輸や飲食サービス業などの業務量が一時的に減り、有給取得率が高くなったためで、ここ数年は47%前後で推移している。有給を取得した日数は平均8・6日。従業員1000人以上の大企業では取得率が54・6%となるなど、大企業で取得率が高くなっている。

 調査は厚労省が全国の従業員30人以上の6144社を対象に実施。4211社から回答を得た。

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