SankeiBiz 2013.11.22
内閣府の「経済の好循環実現検討専門チーム」(座長・吉川洋東大大学院教授)は22日、デフレから脱却し、経済の好循環を実現するための中間報告をまとめた。正社員の賃上げに加え、非正規労働者の待遇改善を強く求めている。
報告は、デフレから脱却し、経済が持続的に成長する好循環を実現するために、当面は「賃金の向上が鍵となる」と明記。中長期的な課題として、技術革新による生産性や付加価値の向上、増加する非正規労働者の能力開発支援など待遇改善策を挙げた。
景気回復に伴う企業収益の増加を賃上げにつなげ、消費拡大に結びつけるため、政府には賃上げに取り組む企業への減税策の拡充などを求めている。
また、非正規雇用の増加が、賃金の低下の一因と指摘。多様な働き方を支援するため、職種や地域などを限定する「限定正社員」の活用も提言した。