パナソニック、国内新卒の採用倍増 「型破り選考」も

朝日新聞デジタル 2013年12月16日

写真・図版パナソニックの大卒採用者数(省略)

 【北川慧一】パナソニックが、2015年春に入社する国内新卒者の採用を倍増させる。すでに内定済みの来春入社は350人だが、翌春は700人にする。プラズマテレビ撤退などのリストラに一区切りついたため。大胆な発想を求め、新たに「型破り選考」も導入する。

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 採用数の内訳は、大学・大学院生が600人(前年350人)、高専・高校生が100人(同非公表)。「経営環境が改善し、成長分野に攻勢をかける」(広報)ことを採用増の理由としている。03年の水準に戻る。

 選考方式も見直す。「型破り選考」は、アフリカ大陸横断といった特殊な経験をした学生を念頭に、「異質、異能な人材を積極的に採用したい」(広報)という。また、技術系の一部には「チャレンジ選考」を採り入れ、事業に関連した技術を学んだ人材だけでなく、潜在能力や意欲の高い学生も採用する。

 2年続けて巨額赤字となったパナソニックは、家電中心から、自動車や住宅など法人向けにも事業を広げる計画を掲げる。こうした分野で新規事業を生み出すため、新卒者を戦略的に配置する方針だ。

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