SankeiBiz 2013.12.18
安倍晋三首相は18日、今年度補正予算案に盛り込まれた中小企業に試作品開発や設備投資を促す「ものづくり補助金」について、賃上げを実施する企業に優先的に支出する方針を示した。茂木敏充経済産業相に取り組みを指示する。東京都内で記者団に語った。
政府は来年4月の消費税率引き上げに備えた経済対策の一環として、ものづくり補助金に24年度補正予算の約1・4倍となる約1400億円を計上している。
首相はこれに先立ち、墨田区のメッキ加工会社の町工場を視察した。首相周辺によると同社は、安倍政権発足後の景気回復で受注が増加。業績が改善して積極的に賃上げしているという。首相は視察後、記者団に「(政権の経済政策)アベノミクスの効果が広がり始めた」と述べ、他の中小企業にも賃上げを促す考えを示した。