オリックスが若手の基本給を3%引き上げ

SankeiBiz 2014.1.9

 オリックスは9日、4月から若手社員の基本給を平均約3%引き上げると発表した。対象は入社1年目から30歳台半ばの主任クラスまでの約3500人。金融業界では大和証券グループも若手・中堅社員の基本給を引き上げる方針で、主に業績連動による賞与アップで給与を上げてきた金融界で、若手対象の賃上げの動きが広がってきた。

 基本給の上げ幅は総合職で約5000円〜1万円になる見通し。初任給が最大の上げ幅となり、同社で初任給の引き上げは平成19年以来、7年ぶり。

 東京都内で記者会見した井上亮社長は、「退職年齢の引き上げで高年齢層の社員が増える中、基本給引き上げにより、ビジネスチャンスを求める若手社員のインセンティブを高めたい」と話した。

 基本給引き上げに合わせて、グループの国内主要会社の約7500人の社員について、今夏の賞与を平均約10%引き上げる。基本給と賞与増による来年度の人件費の増加分は約13億円になるという。

 金融業界では大和証券グループや野村証券が、4月から主に若い年齢層の賃金を引き上げる方針であることが明らかになっている。

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