平成25年の給与 3年ぶり下げ止まりも過去最低水準

SankeiBiz2014.2.5 11:15

 厚生労働省が5日発表した毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上の事業所)によると、基本給や残業代、賞与など全ての給与を合わせた平成25年の1人当たりの現金給与総額(月平均)は、過去最低だった24年と同水準の31万4150円となり、3年ぶりに下げ止まった。物価変動の影響を含めた実質賃金は、値上げにより前年比0.5%減と2年連続のマイナスとなった。

 残業代を含む所定外給与は1.8%増の1万9097円、賞与なども2.1%増の5万3715円で2年ぶりに増加した。だが、基本給などの所定内給与は同0.6%減の24万1338円と減少した。景気回復により残業代や賞与は増えたが、給与の低いパートタイム労働者の比率が高まり、全体の水準を押し下げた。

 25年12月分の現金給与総額は冬のボーナス増で前年同月比0.8%増の54万4836円と2カ月連続で増えた。

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