関西テレビ 2014年6月12日
過労死を防ぐ法律の制定を目指す遺族たちが大阪市内でシンポジウムを開き、「この法律で安心して働ける世の中を作りたい」と訴えました。
シンポジウムには過労で家族を亡くした遺族や専門家など約100人が参加しました。
遺族たちが制定を目指す「過労死等防止対策推進法案」は、過労死を防ぐことを「国の責務」とすることなどが盛り込まれていて、先月27日に衆議院を通過しました。
シンポジウムでは、専門家が「この法律で過労死の実態について調査研究を進めることが第一だ」と指摘し、遺族が「法律が出来てからが本当のスタートだ」と訴えました。
【過労で夫を亡くした寺西笑子さん】
「過労死がなくなるということはすぐには難しいとは思いますが、この法案がターニングポイントになってやがて過労死をなくしていく。そういう社会に結びついていくと確信しています」
過労死を防ぐ法案は、今国会の会期末までに成立する見通しです。