今国会で成立見通し 「過労死防止法」話し合うシンポジウム

mMBS 2014年6月12日

 今の国会で成立する見通しのいわゆる過労死防止法について、その意義や課題を話し合う緊急シンポジウムが大阪で開かれました。

シンポジウムは大阪過労死問題連絡会などが主催し、およそ100人が参加しました。

今の国会で成立する見通しの「過労死等防止対策推進法」は過労死や過労自殺の実態を国が調査・研究し、必要な防止措置を講ずると規定しています。

法律制定に向けて活動してきた遺族は、長かった道のりを振り返りました。

「息子たちに同じ轍を踏ますなという夫の言葉が宿題として自分の心にある。本当にうれしく思います」(夫を過労自死で亡くした 寺西笑子さん) 

 また、シンポジウムでは政府が高収入の労働者を対象に残業代をゼロにする労働時間の規制緩和を打ち出していることに対し、「過労死防止の流れをさらに進めるには課題も多い」という声が上がりました。

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