奈良新聞 2014年6月24日
桜井労働基準監督署は23日、労働基準法違反の疑いで、県農業協同組合(JAならけん)と同組合の中出篤伸理事長(代表理事)や楳田忠敬専務理事(同)ら理事4人、本店部長2人、支店長・所長4人の幹部10人を奈良地検に書類送検した。桜井市と宇陀市の支店などで、昨年8月から10月に発生した職員41人分の残業代と割増賃金計約475万円を支払わなかった疑い。同署によると、未払い額は全体で約1200人分、1億8700万円(昨年8〜12月)に上るとみられ、JAならけんは4月21日までに全額支払ったという。
同署の調べでは、時間外労働に対する賃金などが所定日に支払われなかったのは、桜井しき宇陀地区統括部(桜井市)=6人分、42万9498円▽織田支店(同)=8人分、90万9087円▽榛原支店(宇陀市)=8人分、113万4381円▽大宇陀支店(同)=8人分、52万9040円▽宇陀営農経済センター(同)=11人分、174万4707円―…(後略)