NHKニュース 2014年7月31日
小泉元総理大臣は31日、東京都内で記者団に対し、今後のエネルギー政策に関連して、「原発を諦めるのは、時間の問題だ」と述べ、原子力規制委員会が新たな規制基準に適合しているとする原発は運転再開を決定するという政府の方針を重ねて批判しました。
小泉元総理大臣は31日、細川元総理大臣と共に、東京都内で開かれている、太陽光発電や風力発電など、自然エネルギーに関する最先端の技術を紹介するイベントを視察しました。
このあと、小泉元総理大臣は記者団に対し、今後のエネルギー政策に関連して、「企業は先を見越しており、政治が原発をゼロにすると言えば、自然エネルギーの方向に動く」と指摘しました。
そのうえで、小泉氏は、「原発は諦めるしかなく、時間の問題だ。鹿児島県にある川内原子力発電所も、政府は、『安全だから再稼働を進めていく』と言うが、どこが安全なんだ。おかしい」と述べ、原子力規制委員会が新たな規制基準に適合しているとする原発は運転再開を決定するという政府の方針を重ねて批判しました。
また、細川元総理大臣は、「自然エネルギーを推進しようとする動きは、着実に増しているにもかかわらず、国は、むしろ足を引っ張っている」と述べ、批判しました。