労働時間制度:政府計画に自動車総連「現場知らない」批判

毎日新聞 2014年09月04日

 自動車関連の労組で作る自動車総連の相原康伸会長は4日、政府が導入を進める「新しい労働時間制度」について、「現場を知らない提案だ」と厳しく批判し、導入に反対する方針を示した。同日の定期大会の記者会見で明らかにした。

 自動車関連産業では設計や開発など専門的な職務があり、制度導入を検討してきた産業競争力会議などでは「専門職では受け入れられる」との見方もあった。しかし、相原会長は「(新制度の対象者を)1000万円の収入で区切るなど現場から遊離している提案だ。労働時間の規制を外すのは(生産性を上げる)魔法のツエではない」と反対姿勢を明確にした。【東海林智】

この記事を書いた人