職務専念義務:県教組案内文勤務中配布で先生234人処分

毎日新聞 2014年10月21日

 大分県日田、竹田両市教育委員会は、県教職員組合主催の保護者との会合の案内文を勤務時間中に配るなどしたとして小中学校の教員ら計234人を厳重注意とした。21日の県教委で報告された。

 県教委によると、日田市の1校では案内文を子供らに渡し、地方公務員法の職務専念義務に違反。13校では学級名簿を基に文書を郵送し市個人情報保護条例に触れたとしている。竹田市の12校でも同様に文書を配る違反があった。違反した時間は30秒〜5分ほどで、悪質ではないとして懲戒処分は見送った。竹田市の学校でも案内文の郵送があったが、同市は「不当ではない」として条例違反とみなさなかった。

 県教組の岡部勝也書記長は「長年同じ方法で案内していた。県教組本部の責任。勤務時間のけじめをつけるよう呼びかけたい」と話している。【池内敬芳】

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