バス運転手過労死で遺族が提訴 月236時間の残業も

SankeiBiz 2014.12.10 .

 高速ツアーバスの運転手として働いていた平成24年に過労死した栃木県佐野市の男性=当時(44)=の遺族が10日、勤務先のバス会社「ダイヤモンド観光」(佐野市)や経営者らに計約4200万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。

 訴状によると、男性は22年に入社し、佐野市と九州や関西を結ぶ高速ツアーバスの運転手をしていた。24年9月、脳出血で死亡し、今年3月に労災認定された。亡くなる直前の1カ月、男性は全く休めず、時間外労働が少なくとも約263時間に上る過重労働だったとしている。

 遺族側は「会社は従業員の安全に配慮する義務があるのに怠った。社長らの責任も大きい」と主張している。

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