SankeiBiz 2014.12.23
厚生労働省が発表した2013年度の障害者雇用実態調査によると、全国で働く障害者は推計で63万1000人となり、過去最多だった。採用に前向きな企業が多く、5年前の前回調査より18万3000人増加した。一方、働く障害者のうち正社員の割合は低下し、非正規や短時間労働者の割合は上昇。厚労省は、当初は非正規などで雇用されるケースが多いためとしている。
厚労省によると、在宅で過ごす障害者は全国に約320万人。今回の推計を当てはめると、障害者の2割程度が働いていることになる。
内訳は、身体障害者が前回より8万7000人増の43万3000人、知的障害者が7万7000人増の15万人、精神障害者が1万9000人増の4万8000人だった。
雇用形態では正社員の割合が低下。特に知的障害者では半減し、18.5ポイント減の18.8%となった。身体障害者は8.5ポイント減の55.9%、精神障害者は5.9ポイント減の40.8%だった。労働時間別では、週20〜30時間働く労働者の割合は障害者全体で16.5%と前回より1.4ポイント上昇。20時間未満も6.6%で、3.9ポイント増えた。
調査は常用労働者が5人以上の企業からサンプルを抜き出し、昨年11月に実施。8673事業所の回答を集計し、全体を推計した。