「労組の真価問われる年」 3%のベア要求決定 UAゼンセン春闘方針

http://www.sankeibiz.jp/econome/news/150128/ecd1501281957001-n1.htm
SankeiBiz  2015.1.28

 繊維や流通などの労働組合から成り、連合傘下最大の産業別労組「UAゼンセン」(組合員約152万人)が28日、浜松市で中央委員会を開き、今春闘で月給の3%のベースアップ(ベア)を要求する方針を決定した。実現が難しい場合でも、少なくとも2%以上のベアを求める。

 ベアの要求は2年連続。逢見直人会長はあいさつで「過去の物価上昇分を取り戻し、生産性向上に見合った適正な賃金配分を求めるのは当然だ。労働組合の真価が問われる年になる」と述べた。

 方針では、平成26年度の物価上昇が3%程度になるとの見通しを示した上で、物価の影響を加味した実質賃金の維持や向上のためには3%のベアが必要だと判断し、基準とした。

 UAゼンセンには多くの中小企業労組が参加。大手企業と賃金の差が大きい場合は、格差是正分も加えて要求していく。

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