http://www.isenp.co.jp/news/20150619/news01.htm
伊勢新聞 2015年6月19日
【名張】名張市は十八日の市議会六月定例会で、市社会福祉協議会の職員二人が職場内の嫌がらせ「パワーハラスメント」で訓戒処分を受けたことを明らかにした。超過労働などで伊賀労働基準監督署から是正勧告を受けたことも報告した。森脇和徳市議(心風会)の一般質問への答弁。
社協によると、パワハラは平成二十五、二十六年度に一件ずつ発生。いずれも大きな声を上げて机をたたき、部下の職員を叱ったという。目撃した職員らが相談窓口の総務課に報告して発覚。幹部会議が文書での注意処分を決め、昨年六月に処分した。
また、社協は四十五人の職員に計約二百五十八万円の残業代を支払っていなかったことや、一部の職員に三六協定で取り決めた一カ月の超過労働時間を上回って勤務させていた。伊賀労基署の立ち入り調査で発覚し、昨年十二月に是正勧告を受けた。
社協は残業代の未払いや労働時間の超過があった理由について「労務管理がずさんで、出勤簿に記入した労働時間と勤務実態が異なっていた」と説明。パワハラをした職員の性別や役職については「氏名の特定につながる」として明らかにしていない。
社協の職員は約百五十人。市は三人の職員を派遣している。社協は「市民の健康を増進して幸せをつくるはずの団体でこのようなことが起こったことを残念に思う。指摘された問題は真摯(しんし)に受け止めて改善した。今後は労務管理を徹底したい」としている。