http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-06-24/2015062401_04_1.html
しんぶん赤旗 2015年6月25日
(写真)会見するジャパンキャビンクルーユニオンの代表と弁護士=23日、東京地裁(省略)
アリタリア―イタリア航空の日本人客室乗務員(32)が、妊娠休職中に雇い止めされたのは男女雇用機会均等法に違反したマタニティーハラスメント(マタハラ)にあたるとして、23日、東京地裁に雇い止め撤回と未払い賃金の支払いを求めて提訴しました。
原告の女性は、外国航空や格安航空(LCC)などの客室乗務員が1人からでも加入できるジャパンキャビンクルーユニオン(JCCU、航空連加盟)の組合員です。
2010年3月に契約制客室乗務員として入社。12年12月に無給の産前休職に入り、13年1月に雇い止め通告を受け、2月末で雇い止めされました。女性は13年8月に出産してJCCUに加入しました。
東京地裁で会見した原告の女性は、「会社は経営難や私へのミス警告を雇い止め理由にしていますが、同期や後輩は、自主退職者を除いて全員が継続雇用となっており、ミスも会社の事実誤認があります」と強調しました。
JCCUの木谷憲子委員長は、アリタリア航空がかつて日本人の契約制客室乗務員を数年で正社員化していたものの、06年以降の採用者については契約上「機内通訳」という名目にして、正社員化を中止していると指摘。「恣意(しい)的な雇い止めをしている」と批判しました。
同社の別の日本人客室乗務員もJCCUに加入し、妊娠雇い止めをいったん撤回させましたが、再び雇い止めされ、労働審判中です。今月16日には、日本航空でも客室乗務員がマタハラで提訴しています。