全社員が退職願 生放送できなくなったFM局 「愛しているが…」

http://www.sankeibiz.jp/business/news/150624/bsj1506241307003-n1.htm
SankeiBiz  2015.6.24

全社員が退職願を出していることがわかった「スズカ・ヴォイス・エフエム」のスタジオ=三重県鈴鹿市(省略)

 三重県鈴鹿市のコミュニティーFM「スズカ・ヴォイス・エフエム」の運営会社で給与の遅配があり、社員8人全員が退職願を提出、20日から出社していないことが、同社への取材で分かった。

 複数の関係者によると、20、21日の放送予定だった自社制作の生番組は放送を中止。放送機器を扱える社員がいなくなったため、社外の人に操作してもらい、他社が制作した番組を放送した。

 19日に支払いを予定していた給与が振り込まれず、会社側から説明もなかったという。会社側は22日に給与を支払った。

 加藤正彦代表取締役は「ご迷惑をかけて申し訳ない。19日に経理担当の社員に給与を支払うよう命じたが、振り込まずに退職してしまった」と説明。退職願を提出した社員は「スズカ・ヴォイス・エフエムを愛しているが、今の状態のままでは復帰するつもりはない。リスナーには本当に申し訳ない」と話している。

 運営会社のホームページなどによると、スズカ・ヴォイス・エフエムは平成21年3月に放送開始。出力は20ワットで、津市、四日市市の一部でも聴取可能という。24時間の放送時間中、自社制作番組を8時間程度放送している。

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