装甲車や制服でも若者にPR 自衛隊と警察が就職説明会

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朝日デジタル 2015年7月5日
   
写真・図版:自衛隊は就職説明会で軽装甲機動車を展示。若者らが見入っていた=岐阜県警本部(省略)
 
 自衛隊と岐阜県警が5日、初めて合同での就職説明会を岐阜市の県警本部で開いた。景気の回復傾向で若者の就職が民間企業に流れることを心配した県警が呼びかけ、同じ悩みを抱える自衛隊が応じた。

 県内からを中心に高校・大学生ら90人、付き添いの親ら18人が参加。自衛隊は軽装甲機動車を展示し、制服を羽織れるコーナーも設けた。自衛隊岐阜地方協力本部では、安全保障関連法案の行方も気にしている。危険が増すと若者がみれば「敬遠するのでは」と担当者は話す。

 ブースを訪れたのは約50人。質問はほとんど、自衛隊にどんな職種があるかだった。岐阜市の専門学校生女性(18)は「災害地で『ありがとう』と言われる仕事をしたいし、海外でも活躍したい」。ただ、家族で安保法案が話題になり、元自衛官の父は「危険な目に遭わせたくない」と警察に就職を勧めたという。

 県内の大学4年男性(22)は人を守る仕事として自衛隊にも興味がある。ただ、集団的自衛権の行使には反対。今後の自衛隊の役割がどうなるかに関心は強いが、「採用担当者に前向きでないと思われたら」と考え、質問はしなかった。

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