職場の熱中症、注意…今年すでに8人死亡

http://www.yomiuri.co.jp/national/20150810-OYT1T50074.html
Yomiuri Online 2015年08月10日

猛暑が続く中、仕事中に熱中症にかかる人が後を絶たない。

 厚生労働省によると、今年はすでに7月末までに発症した8人(速報値)が死亡。2014年に熱中症で4日以上休業した人は計423人(うち死者12人)で、厚労省が集計を始めた05年の2倍以上に増えている。専門家は「この10年で暑さが厳しくなり、リスクが高まっている。職場で予防策の工夫を」と注意を呼びかけている。

 「地下1階で、熱中症の危険が高まっています」

 7月下旬、東京都品川区のビル建設現場の工事事務所。現場監督を務める大林組の男性(43)の携帯電話に、メールが届いた。

 同社が今年5月に導入した「暑さ指数」による警報システムだ。現場の作業場に設置された計測器が、気温や湿度を基に指数を測定し、1分おきに事務所のコンピューターに自動送信。危険な水準に達すると、現場監督の社員らに警告メールが送信される。

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