自衛隊員過労自殺で遺族が国提訴 「健康被害予見できた」

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共同通信 2016年1月8日

 2006年に航空自衛隊奈良基地(奈良市)に勤務していた男性隊員=当時(49)=が過労自殺したのは、自衛隊が安全配慮義務を怠り労働環境を改善しなかったためとして、滋賀県の遺族4人が国に約8千万円の損害賠償を求め大津地裁に提訴したことが8日、分かった。提訴は昨年11月。

 訴状によると、隊員は06年4月から基地内の幹部候補生学校総務課で、部下の指導などを担当していたが、9月に過労が原因のうつ病を発症し、同月5日、基地内で飛び降り自殺した。

 航空自衛隊航空幕僚監部広報室は「裁判前なので、コメントは差し控えたい」としている。

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