青森で25歳一人暮らし、時給いくら必要? 県労連試算

朝日DIGITAL  2016年9月4日
http://www.asahi.com/articles/ASJ8J5QL0J8JUBNB00F.html
 
 青森市内で25歳男性が1人で生活するのに最低限かかる「最低生計費」を時給に換算すると1243円――。青森県労働組合総連合(県労連)が独自調査を基にした試算を発表した。一方、現在の県内の最低賃金は時給695円。青森労働局は「最低賃金は生活保護費との整合性を重視し、算出方法が異なる」という。

 調査は7年ぶりで、学生を除く30代までの単身者52人に持っている家財道具や衣類、普段の食事などをアンケートした。憲法が定める「健康で文化的な最低限度の生活」水準に照らすと最低生計費は月額21万6083円。法定労働時間(月173・8時間)の時給換算で1243円となった。

 県内には正規・非正規を問わず、最低賃金に近い額で雇っている事業所も少なくなく、最低限の生活のために親の仕送りを受けたりダブルワークに追われたりしているケースも多いと考えられるという。

 最低賃金を巡っては、青森地方最低賃金審議会が8月23日、2016年度の額を716円にするよう青森労働局長に答申。奥村栄議長は「最低賃金は地域格差もある。その是正も求めたい」と話している。

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