除染教育せず作業させた疑い 請負業経営者を書類送検

朝日 DIGITAL 2016年11月24日
http://digital.asahi.com/articles/ASJCS5D5GJCSUGTB008.html  

 東京電力福島第一原発事故に伴う除染を請け負っていた「ゼルテック東北」(福島市)が無資格者に作業をさせていた問題で、福島労働基準監督署は24日、男性経営者(52)を労働安全衛生法違反の疑いで福島地検に書類送検し、発表した。

除染作業員に安全教育せず修了書 福島の業者が不正発行

 労基署によると、男性は2015年5月、福島市が発注した除染現場で、法令で定める5時間半の「除染等業務特別教育」を作業員に行わずに仕事をさせた疑いがある。調べに「違法の認識はあった」と話しているという。労基署は昨年2月から今年にかけて働いた28人のうち、約20人が未受講だったとみている。

 男性経営者は朝日新聞の取材に、受講させずに「修了書」を発行していたことを認めていた。(茶井祐輝、本田雅和)

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