電通は6月から週休3日制を毎月1回、試験導入すると発表した。労働環境の改善に向けた働き方改革の一環で、毎月第2週か第3週の水曜日か金曜日を独自の休日「インプットホリデー」とする。12月まで実施し、社員へのアンケートなどで効果を確かめた上で制度を続けるかを検討する。
有給休暇とは別の扱いで、約7千人の全社員が対象。体調を整えたり自己啓発に充てたりしてもらう。全社一斉の休日とするが、業務で休めない場合は振り替え休日をとれる。
社員が出社して業務用パソコンを起動すると、「よく眠れたか」「夢中になっているものはあるか」など10個の質問からランダムに1問が表示されるシステムも7月から導入する。回答を蓄積し、健康状態のチェックに生かすという。
電通は新入社員だった高橋まつりさん(当時24)の過労自殺などを受け、労働時間の削減に取り組んでいる。2017年の社員1人当たりの総労働時間は、前年より135時間減って2031時間だった。19年に1800時間にする目標を掲げている。