流通や繊維、化学などの会社の労働組合でつくる、連合傘下で最大の産業別労組「UIゼンセン同盟」が、同じく連合加盟の産別「サービス・流通連合」(JSD)と11月に統合する。組合員数は計約130万人となる。経営側への発言力を高め、労働条件改善や、非正社員の地位向上への取り組みの加速を図る。
新産別の名前は「UAゼンセン」で、統合は11月6日の予定。JSDが18日の臨時大会で新産別の結成方針を決議した。ゼンセン同盟は1月の中央委員会で統合方針を決めており、近く両者で結成準備委員会をつくる。
JSDには百貨店の高島屋や三越伊勢丹グループ、総合スーパー3位のユニーなどの労組が加盟し、組合員数は23万人(4月初め時点)。非正社員の組合員化に力を入れてきたが、加盟組合数は倒産や再編の影響で、2001年の発足時と比べて10以上減っていた。