安倍晋三首相(自民党総裁)は4日、初詣客でにぎわう伊勢神宮(三重県伊勢市)を訪れ、外宮から内宮の順に参拝した。谷垣禎一法相や田村憲久厚生労働相ら11閣僚と同県選出の桜井宏自民党衆院議員、鈴木英敬知事らも同行した。
地元のボーイスカウト伊勢第7団の久住康介さん(10)=伊勢市立明倫小4年=とガールスカウト三重県第1団の東さくらさん(10)=玉城町立有田小4年=が首相に歓迎の花束を渡した。
参拝後、神宮司庁で会見した安倍首相は、同県内に工場があるシャープが業績不振に陥るなど地方経済を取り巻く現状について、「長引くデフレと円高で厳しい状況にある。大胆な金融緩和などで強い経済を取り戻す必要がある」と強調。今夏に予定される参院選について「(現職の自民党議員がいない)三重ではチャレンジャー。自民党に信頼を与えられるよう、結果を出したい」と語った。
一方、民主党の海江田万里代表と細野豪志幹事長、岡田克也前副総理もこの日、伊勢神宮を訪問。海江田氏は会見で「正月は今年の民主党をどうやって前に進めようか、思いを巡らせていた。選挙に向けて全力を傾ける」と述べた。