奈良市が違法に時間外労働 一部職員と三六協定結ばず (6/5)

奈良市が違法に時間外労働 一部職員と三六協定結ばず

2019.6.5 23:13産経WEST
 
 奈良市が時間外労働の上限などに関する「三六(サブロク)協定」を組合側と結ばないまま、一部の職員に違法に時間外労働をさせていたことが5日、分かった。市は「違法性は認識していたが、協定締結を先送りしてしまっていた」と釈明、「早期に協定を締結したい」としている。
 
 地方公務員の時間外労働については原則、労働基準法に基づく協定を労使間で結ぶ必要はないが、ごみ収集などの業務に当たる一部の職員とは協定を結ぶ必要がある。
 
 奈良市は昨年6月ごろから、協定締結に向けた話し合いを組合と開始。同市人事課によると、今年4月現在で全職員の15・5%に当たる760人が対象で、月の時間外労働時間は一人平均約12・7時間だった。1月には「過労死ライン」とされる80時間を超えた男性職員もいたという。
 

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