厚生年金適用範囲 企業規模の条件 どの程度緩和するかが焦点
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NHK Web News 2019年9月3日 4時09分年金
パートで働く人などへの厚生年金の適用拡大をめぐり、厚生労働省の会議では、企業の規模によって加入できないのは不公平だとする意見が相次ぎました。今後の議論では、保険料を負担する企業側にも配慮しながら、企業規模の条件をどの程度緩和するかが焦点となります。
年金制度に関する厚生労働省の会議が2日に開かれ、パートで働く人などの厚生年金への加入をさらに進めるため、適用範囲を拡大すべきかどうか議論が行われました。
短時間労働者が厚生年金に加入するには、現在は、▽従業員501人以上の企業で、▽週20時間以上働き、▽月収が8万8000円以上あることが条件になっています。
会議では、出席者から「企業の規模によって、線引きするのは不公平だ」として、企業規模の条件の撤廃を求める意見が相次ぎました。
一方で、保険料の半分を負担する企業側からは「経営に与える影響が大きい」などと、慎重な検討を求める意見が出されました。
厚生労働省は、月内にも、社会保障審議会での議論を始め、企業規模の条件を緩和したい考えで、企業側にも配慮しながら、どの程度緩和するのかが焦点となります。