名目賃金、2カ月連続で減少 実質は8カ月連続マイナス (10/8)

□労働者1人の給与総額 8月は27万6000円 2か月連続で前年比減
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NHK News 2019年10月8日 11時14分

ことし8月の給与総額の平均は速報値で27万6000円余りと去年の同じ月を0.2%下回り、2か月連続でマイナスとなりました。

厚生労働省が全国およそ3万1000の事業所を対象に行った「毎月勤労統計調査」の速報値によりますと、ことし8月の、基本給や残業代などを合わせた働く人1人当たりの給与総額は平均で27万6296円でした。

これは去年の同じ月を0.2%下回り、2か月連続でマイナスとなりました。

このうち、
▽フルタイムで働く人の給与総額は平均で35万7112円で去年の同じ月より0.2%上回り、
▽パートタイムで働く人は9万9111円で去年の同じ月を0.1%下回っています。

物価の変動分を反映した実質賃金は去年の同じ月と比べて0.6%下回り、8か月連続でマイナスとなりました。

厚生労働省は「ことしに入ってから消費者物価指数は上がっているのに、給与総額が減少する傾向が続いている」としています。

西村官房副長官「雇用、所得環境に変更ない」
西村官房副長官は、閣議のあとの記者会見で、「8月の現金給与総額がマイナスとなったのは、主に、正規雇用労働者と比較して相対的に賃金水準の低い、パートで働く人の率が上昇した影響によるものだ。ただし、就業者数が大幅に増加するなどの状況は継続していることから、総雇用者所得の増加基調は続いていて、好転が続いてきた雇用、所得環境に大きな変更は生じていないと考えている」と述べました。
 

□名目賃金、2カ月連続で減少 実質は8カ月連続マイナス
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2019/10/8 09:19 (JST) ©一般社団法人共同通信社

出勤などのためJR東京駅前を歩く人たち=5月
厚生労働省が8日発表した8月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上の事業所)によると、基本給や残業代などを合計した1人当たりの現金給与総額(名目賃金)は前年同月比0.2%減の27万6296円となり2カ月連続で減少した。厚労省の担当者は「夏の賞与の減少が影響した」と分析している。

 物価の影響を加味した実質賃金は8カ月連続のマイナスとなる0.6%減。現金給与総額のうち基本給など所定内給与は0.3%増の24万5105円だったが、賞与などの特別に支払われた給与は11.4%減の1万1722円となった。残業代など所定外給与は0.9%増だった。
 

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