□総務省官僚の自殺 “長時間労働が原因” 両親が公務災害申請
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NHK News 2019年10月9日 21時13分
総務省に勤めていた当時、31歳のキャリア官僚が自殺したのは長時間労働が原因で過労自殺にあたるとして両親が9日、公務災害の申請をしました。<
公務災害の申請をしたのは総務省に勤めていた当時、31歳のいわゆるキャリア官僚の男性の両親で9日、代理人の弁護士が会見を開きました。
それによりますと男性は総務省大臣官房企画課の係長だった5年前の3月、都内の自宅アパートで自殺しているのがみつかったということです。
当時、男性は消費増税への対応などで業務量が増えてうつ病を発症していたとみられ、その直前の1か月の時間外労働は135時間にのぼっていたということです。
両親は総務省に男性の死亡の原因を調べるよう求めていましたが、5年たっても説明がないことから、長時間労働が原因の過労自殺にあたるとして、公務災害の申請をしたということです。
代理人によりますと男性の父親は9日、総務省の事務次官に直接、「しっかり調査をしてほしい」と訴えたということです。
厚生労働省によりますと国家公務員の公務災害は省庁ごとに内部調査で認定する仕組みで、過労死や過労自殺の認定をされるのは過去5年ほどは数人だということです。
代理人の川人博弁護士は「総務省は認識が甘く、男性の調査は放置されていたのではないか。職場に公務災害の認定を求めなければならない制度に問題がある」と話しています。
総務省「公務災害認定手続き進めたい」総務省「公務災害認定手続き進めたい」
総務省は「亡くなった職員のご冥福をお祈り申し上げるとともに、ご遺族の皆様にお悔やみ申し上げます。総務省としても公務災害の認定が早期に得られるよう、手続きを進めて参りたい」とコメントしています。
□職員自殺は「超過勤務」 総務省、遺族の労災申請で謝罪
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191009-00000047-asahi-soci
2019/10/9(水) 17:48配信朝日新聞デジタル
職員自殺は「超過勤務」 総務省、遺族の労災申請で謝罪
〔写真〕総務省の看板=東京都千代田区
2014年に自殺した総務省キャリア官僚の男性(当時31)の両親が9日、自殺は長時間労働でうつ病を発症したからだとして、同省に公務災害(労災)の認定を申請した。同省は男性の自殺が業務に起因するものだったかを調査したが、結論を出さないままうやむやになっていたため、両親が申請に踏み切ったという。鈴木茂樹・総務事務次官はこの日、男性の父親と面会し、男性が過重勤務に陥っていたとの認識を示して謝罪した。
遺族側代理人の川人博弁護士によると、同省は公務災害を認める方向で今後、人事院と協議すると表明したという。鈴木次官は男性の父親に対し、「男性は総務省の中でも重要な仕事を続けていた。超過勤務により(業務が)量・質とも負担になり、追い詰められた結果、このような事態に至ったと認識している。天国の男性に謝罪し、またご遺族に謝罪し、お悔やみ申し上げます」と述べ、深々と頭を下げたという。
川人氏によると、男性は国家公務員採用1種(現・総合職)試験に合格して08年に総務省に入り、大臣官房などでの勤務が続いた。13年秋からは当時の消費税率の引き上げに伴う業務に携わり、長時間労働が続いたという。13年11月末のうつ病発症までの1カ月間には、「過労死ライン」を大きく超過する月135時間の時間外労働をしていた。同年末ごろから勤務を休みがちになり、通院先では上司とのトラブルを訴えていた。翌14年3月に自殺したという。
朝日新聞社