□「うつ病で休職したあと、復職拒否された」 外資系生保の元マネジャー女性が提訴
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2019年10月11日 17時59分
〔写真〕原告の吉田晶子さん(2019年10月11日/弁護士ドットコム撮影)
うつ病で休職したあと、復職を拒否されて、そのまま退職あつかいとなったのは不当だとして、千葉県在住の女性が10月11日、マニュライフ生命(東京・新宿)を相手取り、雇用契約上の地位確認と未払い賃金をもとめて、東京地裁に提訴した。
訴状などによると、原告の吉田晶子さん(49)は2016年10月、社内向け広報のマネジャー(正社員)として、マニュライフ生命に入社した。直後から、上司による理不尽な叱責や会議でのつるしあげなどのパワハラにあったという。2018年5月、「うつ病」の診断を受けて、休職することになった。
吉田さんは2018年11月、主治医から「ストレス要因となった職場環境の調整(異動など)が必要だが、職場に復帰できる」という内容の診断を受けて、復職を願い出たが、会社側は「環境調整できるポジションがなく、ほかの部門で空きができるまで休んでもらう」と拒否したという。
その後も、会社側は、復職を拒否しつづけて、2019年4月末をもって、休職期間満了として、吉田さんを退職あつかいとした。吉田さん側は、職場の環境の調整をはかることなく、異動・配転について具体的な検討・提案もないまま、復職をみとめなかったのは、正当な理由がないと主張している。
●会社側はパワハラを否定
原告代理人の今泉義竜弁護士によると、会社側は、吉田さんに対するパワハラを否定しているという。今泉弁護士は、提訴後の記者会見で「ハラスメントの立証にかかわらず、会社は職場で心身に不調をきたした労働者に対して、十分な配慮・環境整備をすべきだ」と述べた。
マニュライフ生命の広報担当者は、弁護士ドットコムニュースの電話取材に対して、「本日の時点で、訴状を受け取っていないため、コメントを差し控えたい」と回答した。
□うつ病で休職後、「復職拒否」 マニュライフ生命を提訴
https://www.asahi.com/articles/ASMBC55GMMBCULFA017.html
朝日新聞デジタル 内山修 2019年10月11日18時17分
うつ病で休職後に復職が可能と診断されたのに退職させられたのは違法だとして、「マニュライフ生命保険」(東京都新宿区)の管理職だった女性が11日、同社を相手どり、復職と支払われていたはずの賃金など約1400万円を求める訴えを東京地裁に起こした。
訴えたのは千葉県市川市の吉田晶子さん(49)。訴状によると、吉田さんは2016年10月、社内広報担当のマネジャーとして中途採用された。入社後、直属の上司や役員から、理不尽に怒鳴られたり不当に低い人事評価を受けたりした。18年5月、職場のストレスなどが原因でうつ病と診断され、休職した。
18年11月に主治医が「労務可能」と診断し、翌12月には産業医も復職可能と判断した。吉田さんは会社に復職を求めたが、会社は「ポジションがない」などとして復職を拒否し続け、19年4月に休職期間満了を理由に退職させた。
マニュライフ生命保険は「訴状が届いていないのでコメントは差し控えたい」(広報部)としている。(内山修)