ベトナム人留学生に超過労働させた疑い 日本人学校運営の役員ら逮捕 北海道 (11/8)

ベトナム人留学生に超過労働させた疑い 日本人学校運営の役員ら逮捕 北海道
https://mainichi.jp/articles/20191108/k00/00m/040/014000c
毎日新聞 2019年11月8日 08時26分(最終更新 11月8日 08時26分)

〔写真〕北海道警察本部=札幌市中央区で2019年2月25日、貝塚太一撮影

 道警組織犯罪対策課などは6日、旭川市の日本語学校に通うベトナム人留学生2人を法定時間を超えて働かせたとして、学校を運営する同市のタクシー会社「平成ハイヤー」の役員、中澤和彦容疑者(59)=東京都港区=ら5人を入管難民法違反(不法就労助長)の疑いで逮捕した。

 逮捕容疑は、今年4月下旬〜6月中旬に旭川日本語学校に在籍するベトナム人留学生2人を中澤容疑者が経営する苫小牧市内の産業廃棄物処理場などで、法定の週28時間を超えて働かせたとしている。道警は5人の認否を明らかにしていない。

 留学生の就労は原則禁止されているが、学費を賄うための就労は、週28時間に限り認められている。7月に処理場で火災が発生し、複数の留学生が働いていたことが分かったことを端緒に、道警が10月中旬に留学生2人を同法違反(資格外活動)容疑で逮捕=起訴猶予処分=していた。2人は学費を滞納しがちだったという。道警は、中澤容疑者らが、留学生を人手不足を補うために働かせ、賃金の一部を学費として徴収していたとみている。

 同校には留学生約50人が在籍し、ホームページによると、1年半〜2年のプログラムで学費は2年間で約140万円ほど。道警は、他の留学生も法定を超える労働をさせていた可能性もあるとして捜査している。【山下智恵】 

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