ウーバー運転手、評価は「臭い」 激務でシャワーすら
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朝日新聞デジタル 牛尾梓=ロサンゼルス、大津智義 2019年11月21日07時30分
〔写真〕東京都北区の男性はウーバーイーツの配達員を専業でやっていた時期もある=都内
インターネットを通じて単発の仕事を請け負う「ギグワーカー」がめだち始めた。背景には人工知能(AI)など、「仕事」と「人」とを結びつけるテクノロジーの進化がある。その新しい働き方の頭上には、これまでなかった支配者の気配も見え隠れする。(牛尾梓=ロサンゼルス、大津智義)
シンギュラリティー:人工知能(AI)が人間を超えるまで技術が進むタイミング。社会が加速度的な変化を遂げることを指すこともある。変化に伴って「見えないルーラー(支配者)」も世界に現れ始めている。
1日の睡眠は2回に分けて計3時間
ベッドから起き上がると、栄養ドリンクをまず飲み干す。それを号砲に、そのまま半袖短パン姿でパソコンが置かれた机につく。23年間勤めた電機メーカーの販売代理店を辞め、2年前に専業のギグワーカーになった北九州市の男性(50)の日課だ。
AI時代に求められる「BI」 雇用奪われる脅威に備え
自宅にパソコンさえあればいいので、同居する79歳の母親の面倒を見ることができる。職場での人間関係のトラブルも、煩わしい通勤もない。何より、自分の意思で仕事の量も収入の目標額も変えられる。
仕事は単純なものが多い。不動産情報サイトに市町村名や駅名を入力して検索し、ヒットした件数を報告したり、ブログに暴力や薬物など問題のある書き込みがないかを確認したり。AIによる自動応答システム「チャットボット」の学習用に、ほかのギグワーカーが作った質問の文例に誤字や間違いがないかを確認する作業もある。1件2〜4円の仕事を1日約1万件こなしている。
やる気次第で、時給は1500…