人事評価低い社員のベアゼロに トヨタ労組が来春闘でベア新制度提案検討 (12/26)

人事評価低い社員のベアゼロに トヨタ労組が来春闘でベア新制度提案検討
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2019/12/26(木) 19:16配信毎日新聞

人事評価低い社員のベアゼロに トヨタ労組が来春闘でベア新制度提案検討
〔写真〕トヨタ自動車=村田由紀子撮影

 トヨタ自動車労働組合は26日、2020年春闘で、ベースアップ(ベア)の額が各組合員の人事評価に応じて従来より差が付く制度の提案を検討していることを明らかにした。自動車業界は100年に1度と言われる変革期を迎え、電動化や自動運転など次世代技術の競争が激しく、賃金にメリハリを付けることで競争力向上につなげる狙いがある。

 トヨタ労組によると、これまでも5段階の人事評価に基づいてベアに差が出る仕組みではあったが、「頑張った人に報いるべく、さらにメリハリを付けるような制度の検討をしている」(幹部)。中堅クラスで人事評価が低い社員だと、ベアがゼロになる可能性もあるという。別の幹部は「ベアゼロを作りたいわけではなく、メリハリを付けた結果、そうなるかもしれない」と話した。

 トヨタの19年春闘では、グループ企業などにトヨタのベアにとらわれない議論を促したいとして、労使双方がベアの妥結額を非開示とした。また、経営側は勤続年数などに応じた全員一律の賃上げの必要性に否定的な考えを示した。

 トヨタ労組は20年春闘でも、ベアの具体額を非開示とし、定期昇給や手当なども含めた賃金の総額を重視した交渉をする方針だ。【田口雅士】 

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