70歳までの就業確保、企業の努力義務に 厚労省決定 21年4月から
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54171280Y0A100C2EE8000/
日経新聞 2020/1/8 20:30
厚生労働省は8日、高齢者が希望すれば70歳まで働き続けられる制度の整備について、2021年4月から企業の努力義務とすることを決めた。定年後の継続雇用のほか、起業したりフリーランスとして働いたりする場合にも継続的に業務委託することなどを雇用先の企業に求める。公的年金の支給水準の低下や健康で長生きする高齢者の増加を見据え、年齢に関わらず働き続けやすい環境を整える。
同日、労働政策審議会(厚労相の諮問機関)で了承した。20年の通常国会に関連法の改正案を提出する。定年廃止や再雇用制度など雇用機会を確保する措置を現行の65歳から70歳まで延長するのに加え、起業支援や社会貢献活動に従事する場合の資金提供なども選択肢とする。21年4月からいずれかの措置を講じることを企業の努力義務とする。
改正法案では中途採用を促進する目的で、従業員数が301人以上の大企業を対象に、中途採用の比率をホームページなどで公表することも義務付ける。転職を考えている人が情報を得やすいようにするためだ。同日の労政審では中途採用の比率公表についても、70歳までの就業機会の確保と同じく21年4月から適用することを決めた。
70歳就業、来年4月から 企業に努力義務 厚労省
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020010800865&g=soc
時事通信 2020/1/8(水) 15:33配信
厚生労働省は8日、高年齢者雇用安定法などの改正案の要綱を労働政策審議会の部会に提示した。
2021年4月から企業に対し、70歳までの就業確保に努めることを求めるほか、従業員301人以上の大企業には、採用者に占める中途比率の公表を義務付ける。同省は20日に召集予定の通常国会に改正法案を提出する方針。
70歳までの就業では、65歳まで義務付けている雇用継続措置や定年の延長に加え、起業した従業員との業務委託や社会貢献活動への支援なども、企業の選択肢として認める。