最高給取りの英ＣＥＯ、今年に入りすでに労働者の平均年収超える 調査
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時事通信 2020年01月08日08時24分
【ロンドンＡＦＰ＝時事】英国で最も稼ぐ最高経営責任者（CEO）らは、今年に入ってから6日夜の時点で、同国の平均的な労働者の年収以上を稼いでいるとする新たな調査結果が発表された。（写真は資料写真）
英シンクタンク「ハイ・ペイ・センター」と人材開発協会の調査によると、ロンドン証券取引所のＦＴＳＥ１００指数を構成する企業のＣＥＯの平均年収は、労働者の１１７倍に上るという。
また、平均的な労働者の年収が２万９５５９ポンド（約４２２万１６００円）なのに対し、ＣＥＯの平均年収は３４６万ポンド（約４億９４００万円）で、ＣＥＯはたった３日で労働者の年収を得ていることも分かった。
英国では、賃金格差や１０年間に及ぶ厳しい緊縮財政の影響が長年懸念されてきた。
同国では現在、従業員２５０人以上の上場企業がＣＥＯと一般的な従業員の報酬額を公開し、その差が正当である根拠を示すよう法律で義務付けられている。研究者らは、賃金の透明性を高める法律が導入されたことにより、高賃金が今年の重要課題の一つになると指摘している。
ハイ・ペイ・センターのルーク・ヒルデヤード代表は、賃金格差によって英国が「欧州で最も不平等な国」になったと述べた。【翻訳編集ＡＦＰＢＢＮｅｗｓ】
〔ＡＦＰ＝時事〕