勤務時間外の留守電対応は14% 道内の学校、機器整備遅れ
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北海道新聞 2020/01/22 19:15
教員の働き方改革の一環で、勤務時間外に保護者らから寄せられる問い合わせに留守番電話やメールで対応している道内の学校の割合は14%にとどまることが道教委の調査で分かった。予算の制約で機器の整備が遅れているためといい、道教委が22日、札幌市内で開いた働き方改革に関する会議で明らかにした。
文部科学省は放課後などの勤務時間外の問い合わせ対応が教員の長時間労働の一因になっているとみて、緊急時の連絡先を確保した上で留守番電話などで対応するよう求めている。
調査は札幌市立の学校を除いて実施。昨年7月現在、留守番電話などで対応しているのは道立の高校、特別支援学校では全体の21%、市町村立の小中高校では12%だった。道教委は3月末までに全道立校での実施を目指し、順次機器を整備する考え。
会議で委員からは各教委の予算措置により地域差が出ているとの指摘や、「職員室が留守番電話だと担任の電話に連絡する保護者もおり、対策が必要だ」といった意見が出た。(水野富仁)