「自由な働き方だが…」 配達中でも、けがの補償不十分 43歳ウーバーイーツ配達員 (2/10)

終わらない氷河期〜疲弊する現場で
「自由な働き方だが…」 配達中でも、けがの補償不十分 43歳ウーバーイーツ配達員

https://mainichi.jp/articles/20200207/k00/00m/040/193000c
毎日新聞2020年2月10日 07時00分(最終更新 2月10日 12時08分)

 都市部でよく見かけるようになったウーバーイーツの配達員。柔軟な働き方を好む若い人から人気があるが、身分は不安定で労働環境も十分とは言えないようだ。非正規労働を続ける「就職氷河期世代」の男性の人生から、労働現場はどうあるべきか、考える。
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2月1日正午過ぎ、東京都中野区の自宅近くの交差点で土屋俊明さん(43)がスマートフォンを手にすると、1分もたたないうちに「ピコン、ピコン」と音が鳴った。「早速きましたね」と話すと、バイクにまたがり、表示された近くのとんかつ店に向かった。料理配達サービス「ウーバーイーツ」の配達員として働く土屋さん。「就業時間の決まりはなく、人間関係の煩わしさがない自由な働き方が気に入っている」と話す一方、配送の距離単価が急に改定されるなど報酬体系が不透明なうえ、勤務中のけがへの対応も不十分で、「人として扱われていない」と感じている。
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