内閣総理大臣 野田佳彦 殿
米海兵隊の垂直離着陸機МV22オスプレイの無謀な試験飛行に抗議し、
米軍普天間基地へのオスプレイ配備に断固反対する。
米海兵隊普天間基地に配備を予定している欠陥機МV22オスプレイの運用について9月19日、日米政府は日米合同委員会において合意覚書を交わし、日本国内での飛行を認める「安全宣言」まで行った。
これを受けて米軍は、7月23日にオスプレイを岩国基地陸揚げして以来、初めての試験飛行を9月21日に実施。オスプレイ一番機がエンジン音をとどろかせ、下関市の市民の頭をかすめるように、下関沖の日本海にある訓練空域まで片道150?を往復しました。その後くり返し試験飛行が続けられ、夜半にまで及ぶ騒音と訓練で事故を多発させるオスプレイに危険を募らせています。
「人口密集地を避ける」との合意さえ無視し、いきなり人口密集地の下関市街地上空を飛行するなど傍若無人の合意破りに対して日本政府は抗議はおろか「遺憾の意」の表明もしていません。人の命と安全を考えず、国民を危険にさらしておきながら、何が「安全宣言」でしょうか。
日本政府は、沖縄県民、日本国民のオスプレイの配備反対の声を無視し、アメリカ言いなりに「安全宣言」をし、公式合意さえ守らない米軍にどこまで卑屈な態度をとりつづけるのでしょうか。
ハワイや二ュ―メキシコで中止した訓練を日本で行うのは許せないと、その怒りは全国に広がっています。オスプレイはちょっとした操作ミスでも墜落するのは構造的な欠陥があるためです。ニューヨーク・タイムズでさえ、社説で配備計画の見直しを提案しています。
いまこそ政府は、国民の声に耳を傾け、欠陥機オスプレイの普天間基地への配備や日本国内の飛行をきっぱりと拒否し、欠陥機は米国へ持ち帰れと主張すべきです。
以上、断固抗議し、要求するものです。
2012年10月1日
進歩と革新をめざす大阪の会(大阪革新懇)