●関電課長過労自殺に伴うアピールを発表

アピール 「 関西電力(株)で働く従業員の自殺に伴う労災認定について」

2016年10月末日
電力労働運動近畿センター

まずは過労死自殺された方へ心から哀悼の意を表します。またご遺族の心痛の思いを共有させて頂きます。そして私たち関西電力職場に係るものとして過労自殺を生み出す経営施策に対し強く抗議の意を表します。

過労自殺を招くまでの過重労働を課したことは重大な労働法の違反があると指摘せざるを得ません。それは新聞報道によれば「時間外制限除外規定」外とのことですが、実態として再稼働に向けた仕事は、関西電力内部では共通する問題意識の仕事と位置付けられ、重視されているのは言うまでもありません。

この過労自殺の背景には、厚労省・規制委員会・関西電力の三位一体となった原発再稼働ありきの方針があることを指摘せざるを得ません。過労自殺を生み出すこのようなありようが関西電力職場を暗くしていくことになり、全ての職場に不安と喪失の連鎖の懸念など重大な結果を招くことになりかねないと強く警鐘を発します。

関西電力職場で働く皆さまがこのようなことが起こらないように、今一度、立ち止まって職場の状況について総点検されることを提起します。原子力関係職場だけではなくすべての職場における仕事上の繁忙感は大きく「なんとかしてくれ」との声も多数寄せられています。エネルギー産業で働く皆さんが気持ちよく安全で安心できる職場環境で、楽しく働くことが出来るように私共も奮闘したいと考えています。

今一度、皆さまの職場が不法な職場環境になっていないかどうか、周囲を見回して私どもに伝えていただくことも歓迎いたします。
  
  このような惨事が二度と生じないようともに手を携えてより良い職場環境としていきましょう。
                               以 上

【連絡先】電力労働運動近畿センター
☎06-4797-4414 fax06-4797-4415 メールden-kinki3@cwo.zaq.ne.jp

この記事を書いた人