3月16日(土)〜3月17日(日)、福島で基礎経済科学研究所(基礎研)主催の研究集会があり、2日目の午後、拙い報告をしてきました。
昨年の3月24〜25日には、今回と同じ会場の「コラッセふくしま」で、経済理論学会、経済地理学会、日本地域経済学会と基礎研の共催で、福島大学をはじめとした地元諸団体の協力を得て、3.11一周年の震災・原発シンポを開催しました。今回の研究集会は、このときから「来年は基礎研単独でもやりましょう」ということになっていたものです。
きれば16日から参加すべきだったのですが、実は日程が勤務校の卒業旅行と重なってしまい、17日はゼミ生と行った城崎温泉からの移動となりました。ネットの「えきから時刻表」を見て、JR城崎温泉駅を朝の7時すぎに出てJR宝塚駅まで行き、そこから阪急とモノレールを乗り継いで、10時29分に大阪空港駅に着く予定にしていました。これだと伊丹11時発−福島12時5分着のANA便にギリギリ間に合うのです。
そういう予定でしたが、乗り継ぎが時間が4分しかなかった宝塚で、思わぬ事態が出来(しゅったい)しました。JR宝塚駅を降りて早足で阪急宝塚駅に行きホームに上がりますと、電車はすでに発車しており、みるみる遠ざかっていきました。いったんは、「ああもう飛行機に間に合わない、研究集会の参加者のみなさんに申し訳ない」、という思いがよぎりました。
しかし、手持ちのパソコンで調べると、次の10時10分発の便なら10時39分にモノレールの空港駅に着きそうです。これならひょっとしたら11時発の便に間に合うかもしれない。祈る気持ちで、次の便で空港駅まで行き、焦りに焦って空港カウンターに駆けつけました。そのときすでに10時45分でした。大急ぎで搭乗手続きをすませ、優先割り込みで保安検査を通過し、搭乗口まで走り、最後の乗客として、なんとか搭乗バスに乗り込むことができました。結果は滑り込みセーフとはいえ、私のように心臓が悪い老人にには命が縮むような出来事でした。
予稿集のために書いた報告要旨については、すでに働き方ネットの連続講座の第215回に載せておきましたが、ご参考までに報告当日用いたパワーポイントのスライドをここに貼り付けておきます。なお、私は2日目の午後しか聴けませんでしたが、大内秀明先生のウィリアム・モリスと宮沢賢治を結びつけた報告をはじめ、どの報告にも体制批判と人間賛歌の両面で元気づけられました。1日目の報告と討論についても、『経済科学通信』で読めることを楽しみにしています。